伝え方ひとつで差がつく!展示会ブースデザイン相談時に押さえるべき5つのポイント

2025.05.01

伝えたいことを効果的に伝えるためのブース設計の準備ガイド
展示会ブースのデザイン相談は、「ざっくりした要望」でも問題ありません。
ただし、効果的なブースに仕上げるためには、最低限押さえておきたいポイントがあります。
この記事では、展示会担当者が施工・デザイン会社に相談する際に共有すべき重要事項を5つにまとめてご紹介します。

1. 優先順位を明確に伝える

限られた展示スペースの中で、「何を最も強調したいか」をはっきりさせることは非常に重要です。
ブースデザインは、すべてを等しく目立たせることができないため、以下のように優先順位を明確にしましょう。

・出展製品の中で最も見せたいものはどれか?
・受付、サイネージ、映像、展示物など、来場者の導線に沿ってどこに注目させたいか?
・製品紹介とブランド認知、どちらを重視するか?

「何を伝えたいブースなのか」をデザイナーが正しく理解することで、来場者に響く構成に仕上げることができます。

2. デザインカラーの方向性を決める

ブース全体の印象を左右する「カラーデザイン」。ブランドカラーを使うのか、展示会ごとに独自カラーを使うのかを事前に考えておきましょう。

・企業カラー・ロゴカラーに統一感をもたせる(例:コーポレートブルー、イメージレッド)
・展示会のテーマやターゲットに合わせた独自カラーを採用する
・競合と差別化できる色づかいを検討する

また、「この色は使いたくない」といったNGカラーも共有しておくと、デザイナーがスムーズに構成できます。

3. テイストの希望を伝える

「雰囲気」や「世界観」がブースの印象を決定づけます。
具体的にどのようなテイストを希望するかを伝えましょう。

・和テイスト(障子・格子・和紙など)
・ナチュラル(木目・グリーン・温かみ)
・高級感(黒・ゴールド・鏡面素材など)
・シンプル&クリーン(白基調・ミニマルデザイン)

さらに、「木目を使いたい」「LED演出を取り入れたい」など素材やディテールの希望があれば明確に伝えると、提案の精度が上がります。

4. 使用用途・導線も事前に整理する

ブース内での機能的な動線設計も重要なポイントです。
以下を事前に整理しておくと、より実用的なデザイン提案が受けられます。

・どこで受付を行い、どこで製品を説明するか?
・商談スペースは何席必要か?個別対応か、オープンか?
・動画再生や体験スペースの有無

「来場者の導線」を意識した設計ができれば、滞在時間も自然と長くなり、効果的な接点づくりが可能になります。

5. 配布物・展示物のサイズ・数量も伝える

忘れがちですが、ブース内に置く予定の「展示物や配布物の実寸サイズや数量」も重要です。

・パンフレット、チラシ、ノベルティの設置方法
・モックアップの展示スペース
・サイネージやスクリーンのサイズ

この情報を元に、物理的に収まるデザインを構築できるため、搬入・設営トラブルも防止できます。

まとめ:イメージは大まかでもOK!「目的」と「方向性」を共有しよう

展示会ブースのデザイン相談では、細かなパーツまで最初から決める必要はありません。

ですが、
・見せたいものの優先順位
・色やテイストの方向性
・ブースの使い方・来場者の動線

この3点を中心に、「伝えるべき基本情報」を整理しておくことが、結果として魅力的なブースを作る近道になります。
ブースデザインは、商品やブランドの魅力を体現する場。デザイナーとの認識をすり合わせながら、理想の空間を一緒につくっていきましょう。