効果的に見えるディスプレイの配置方法

2025.05.01

来場者の導線を制す者が展示会を制す!
展示会ブースの成果を左右する重要な要素の一つが、ディスプレイの配置です。
いくら魅力的な商品やサービスを展示していても、配置が不適切だと注目を集められず、来場者の関心を引くことができません。
本記事では、展示会ブースで「効果的に見える」ディスプレイ配置のポイントを、来場者の導線や視線を意識した具体的な方法でご紹介します。

1. ブースの「入口」に注目商品を配置する

多くの来場者は、通路からブースを一瞬見ただけで立ち寄るかどうかを判断します。
通路に面した入口付近には、以下のような「引き」を作るディスプレイを配置しましょう。

・人気商品や新製品
・SNS映えするビジュアル(動画、ライト演出など)
・実演スペースや体験型展示物

「ブースに入ってみたい」と思わせる仕掛けを入口に作ることが、集客アップに直結します。

2. 「Zの法則」で視線を誘導する

人の視線は、一般的に左上から右下に向かって「Z字型」に動くと言われています。この法則をブース内にも応用することで、視線誘導がしやすくなります。

・左側にブランドロゴやアイキャッチのバナーを設置
・右奥に商談スペースやカタログ棚を配置
・中央に目立つ展示台を配置し、動線をコントロール

このレイアウトにより、来場者の視線が自然と商品や説明資料、そしてスタッフに流れるように設計できます。

3. 高低差をつけて視覚的にアクセントを

ディスプレイの高さに変化をつけることで、ブース内にリズムが生まれ、視覚的な訴求力がアップします。

・商品棚や展示台は高さを調整して“視線の段差”を意識
・背景パネルや吊りバナーで上方向にもアピール
・床面にも装飾(パンチカーペットや誘導サイン)を施し、全体を立体的に演出

単調な配置よりも、高低差を意識したレイアウトは視認性が高く、来場者の足を止める効果があります。

4. 商談スペースは「奥まった静かな場所」に

ブースに足を止めた来場者が、じっくり話を聞けるスペースがあると、商談や深い接点に発展しやすくなります。以下のような設計がおすすめです。

・通路から少し奥まった位置に配置し、落ち着ける環境を確保
・パーテーションや植物、ロールスクリーンで視覚的に区切る
・周囲の動線と重ならない場所に設置し、滞在時間を延ばす工夫を

展示スペースと商談スペースのゾーニングをしっかり行うことが、ブース内の機能性向上にもつながります。

5. 展示物の数は「見やすさ優先」で厳選する

展示物が多すぎると、来場者は「何を見ればいいのか」が分からず離れてしまいます。
以下の点に注意して、選ばれたものだけを展示するようにしましょう。

・伝えたいメッセージに絞ってディスプレイを構成
・商品ごとに説明プレートやPOPを工夫し、短時間で理解できるように
・スタッフが対応しやすい動線を意識して展示場所を選定

余白や視線の休憩ポイントも大切にしながら、ブース全体のバランスを意識したレイアウトが重要です。

まとめ:ディスプレイ配置は戦略の一部

効果的なディスプレイ配置は、ブースの魅力を最大化するだけでなく、来場者の行動をコントロールし、商談やリード獲得につなげるための「戦略」です。
以下のポイントを押さえて、見やすく・伝わるブースを目指しましょう。

・入口に注目ポイントを配置
・視線誘導のレイアウト(Zの法則)
・高低差で視覚的なアクセント
・静かな商談スペースの確保
・展示物は厳選し、余白を活かす

ディスプレイの配置を工夫することで、限られたスペースでも最大限のパフォーマンスが発揮できます。
次回の展示会では、ぜひ取り入れてみてください!